1986-05-19 第104回国会 衆議院 安全保障特別委員会 第5号
しかしそのときの前提は、アメリカが宇宙兵器開発をやめることである、こういうことが前提でございました。これに対して、ソ連共産党大会が行われる二、三日前にレーガン大統領が返書を送りました。その中には、核廃絶の基本方向は賛成のような文脈でございますが、宇宙兵器開発、いわゆるSDIの研究開発は続けるんだ、前提だ、こういうことで真っ向から核廃絶問題がにらみ合ったままの形になっておる。
しかしそのときの前提は、アメリカが宇宙兵器開発をやめることである、こういうことが前提でございました。これに対して、ソ連共産党大会が行われる二、三日前にレーガン大統領が返書を送りました。その中には、核廃絶の基本方向は賛成のような文脈でございますが、宇宙兵器開発、いわゆるSDIの研究開発は続けるんだ、前提だ、こういうことで真っ向から核廃絶問題がにらみ合ったままの形になっておる。
報道によりますと、米国のレーガン大統領は宇宙軍縮交渉をソ連とやることを拒否をし、その理由として、衛星攻撃兵器の検証が困難である、それと、このままソ連の方がはるかに優位を固定する、ソ連の方がはるかに進んでおる、そういうような理由から軍縮交渉をやめてソ連に負けない宇宙兵器開発を強力に推進をしておる。こういう報道でございますが、これについてどのように理解をしておるかお伺いをいたします。
そこで、これは将来の問題だとはいいながら外務大臣は、アメリカからの要求にこたえて、それが防御的兵器であるという前提もつけておられるけれども、我が国の技術を供与するということに理解を示したい、こういうふうに言われているわけでありますが、将来、現実に宇宙兵器開発に絡む技術の供与を求められた場合、我が国の宇宙政策あるいは非核三原則との深いかかわり合い、それらの根幹に抵触するような状況が生まれてくるのではないか
二月一日に出された米国防報告は、映画「スター・ウォーズ」さながらに宇宙兵器開発を明らかにしました。このままでは、米ソの核軍拡競争は引き返し不能点を越えかねません。ロンとヤスの親密さを誇る総理は、この友人に対し、このような核瀬戸際政策を放棄することを勧告すべきではないか、総理の態度を問いたい。
ましてこれは、ますます米ソのこういうような宇宙兵器開発競争というものは進みまして、いまではハンターキラーというような要撃衛星といいますか、こういうものが開発されている。まさしくいまアメリカや世界でヒットしているSF映画そのものを地でいくような状態にならざるを得ないじゃないかと思うんです。
また、一方米国は、二月一日、ブラウン米国防長官が七九年度国防報告のときに、宇宙兵器競争のエスカレートを防ぐための交渉を進める一方、アメリカは、ソ連の軍事衛星を撃ち落とす能力を持たなければならないとして、宇宙兵器開発への戦略的努力を開始する決意を打ち出した、こういうふうに報道されておりまして、宇宙兵器競争を決意した、となっておるわけでありますが、被爆国であるわが国にとりましてはこれは非常にゆゆしき問題